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勝ち方 [日々のこと]

同じ日に別のところで同じキーワードに触れて、なんだか唐突につながったことがある。

ひとつは應典院の秋田光軌主幹のツィート。




もうひとつは、なんとなく読んでいたWikipediaで、鈴木貫太郎(終戦時の首相)の項。

海軍の命令で学習院に軍事教練担当の教師として派遣された折に、教え子に吉田茂がいた。吉田は鈴木の人柄に強く惹かれ、以後も鈴木と吉田との交友は続き、吉田の総理就任後も鈴木に総理としての心構えを尋ねたと言われている。例えば、「吉田君、俎板の鯉のようにどっしり構えること、つまり負けっぷりをよくすることだよ」などと言ったことを伝えていたと言われている。 https://goo.gl/smmR2U


キーワードは「負ける」。

光軌主幹は「悲惨な事態」や「何気ない気持ち悪さ」に対処する一つの処方として信仰(の所作)を挙げ、それは「神仏に率先して負ける」ことだと言う。

鈴木貫太郎は吉田茂に総理としての心構えを「負けっぷりをよくする」ことだと説いた。

吉田茂が「よき敗者」を標榜していたことも思い出す。

吉田は「戦争に負けて、外交に勝った歴史はある」として、マッカーサーに対しては「よき敗者」としてふるまうことで個人的な信頼関係を構築することを努めた。 https://goo.gl/GgJkmy


勝手な解釈だけど両者に共通すると感じるのは、負け方を知らなければ、本当のところ勝ち方を知らないのと同じだと言ってるように感じた。

連想したのは、負け方を知らない常勝将軍が敗北していく滅びの物語は得てして「面白い」ということ。アタマによぎったのは「華麗なる一族」(山崎豊子)だったけど。

そして、両者の説く「負け」から瞼の裏に浮かぶ「負け姿」が、とても凛としていることも共通しているように感じた。

一敗地にまみれる。というような表現からは遥か遠くにある「負け」だと思った。

自分の努力ではどうしようもないことがあるということに、初めて気が付いたときのことを思い出した。

あのとき、凛と負けていられただろうか。

今は、凛と負けているだろうか。

本当のところ、勝ち方を知っているだろうか。



共通テーマ:演劇

誇りを継承する [日々のこと]


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『誇り』って言葉に不意打ちをくらって、ブハっと涙が出た。誇り。誇り持って生きたいですねぇ。

タカタの倒産(でいいのかな)のニュースで創業家社長がついに被害者に対するお詫びの言葉はなかったというのがあった。『誇り』は継承されなかったのだろう。

イメージだけどトヨタの豊田家では『誇り』が継承されてるような気がする。イメージだけど。豊田家に知り合いいないし。

なにかを継承しなくちゃいけないならば、継承すべきは『誇り』なんだろうなぁと、不意打ちくらって考えこんだ。

資産とか技巧ではなくて『誇り』。

タカタとかトヨタとかからは一気にミニマムなんだけど、卑近では劇団内の先輩後輩間の継承でもそうなんだろうと思う。

今、年齢的に先輩から継承し、後輩に継承していく立場にあるのを感じていて、ブハッと涙出てから、なんか考えこんでしまった。




ありがとう。スペドラ。 [日々のこと]


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『スペドラ大クロージングトーク』終わりました。キンチョーしたなぁ。。。

第1回の2003年優秀劇団の劇団鹿殺しさんから、最後2016年優秀劇団の遊劇舞台二月病さんまでの登壇で(満月動物園は2004年でした)、足かけ15年。単に回顧し感謝するというのではなく、『終わりの会』にも関わらず次について語りたいという、寺の永続性を強く意識した進行であったと思います。

今の立ち位置も問題意識もバラバラの人たちが、ひとつところに居るということが、たぶん得がたい話なんでしょう。その「とっちらかり」感が應典院という場の魅力であったりもするんだと思います。

丸尾くんともゆっくり話せて良かった。

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続けることは、別れと同義なところもあります。劇団なんてやってると、出会いより別れのほうが際立つものだとも思います。満月動物園だって、旗揚げから考えると今いる人よりやめてった人の方が多いです。

なんかそんなことを考えてると、今日あの場にあれだけの方が時を同じく出来たことが、とても尊いことだと感じていました。意見の違いや見てるものの違いはあるけど、それが逆に、そんな人たちがひとつところに居た時間を、一生忘れないんだろうなぁと思います。

やっぱり、劇団でも会社でも続くにはどこかで意志・意見の統一を図っていかないといけない。漫然とは続かない。普段、どうしてもそっちばかりに目が向いているのを、なんの統一もみない場に時間を共有する尊さ(大げさなら「面白さ」)に、なんだかありがたい時間だなぁとしみじみ思っていました。

そして、幕の降りたスペドラですが、鳴り止まないアンコールの声にお応えすべく(鳴り止んでません)、7月にはスペドラ◯アンコールとして、MicroToMacroさんの公演があります。ぜひぜひ、足をお運びいただきたいと思います。

万感の想いと言うには、まだ、ちょっとくたびれてて、これからジワジワやってくるものがあるんだろうなぁと思います。

スペドラ15年の一つひとつの公演に足をお運びいただいたお客様お一人お一人も含め、関わってこられた皆さま、おつかれさまでした。


遠くデンマークの山口さん。山口前主幹。スペドラは、「スペドラらしい大団円」であったと思います。

2003年にお世話になりました川井田さん。たぶん、どこにも着地しないまま、それぞれがそれぞれのスペドラを胸に持っています。

池野さん、ピリッと通していただいた「筋」は、まだボクのなかの大事な指標のひとつです。

おいしいお酒をいただきました。

皆さま、ありがとうございました。

ありがとう。スペドラ。





おしまい [日々のこと]

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週末は、金曜日に遊撃舞台二月病さんを観て、土曜日に鹿殺しさんの『電車は血で走る』を観て、日曜日に鹿殺しさんの『無休電車』を観ました。

スペドラのホントのホントの最後の作品になる二月病さんと、スペドラの最初の鹿殺しさんの作品と、それから『レクイエム』に脚本を提供してくれた丸尾くんの作品と、なんか色んなものがナイマゼになって、アタマとココロがぐるんぐるんした週末だった。

『無休電車』を観た後、同じ回を観ていた『レクイエム』メンバーと一緒に楽屋に丸尾くんを訪ねて、なんかようやく『レクイエム』が終わった気がした。いや、そのあと飲みに行けた戎屋海老さん・河上・諏訪と一緒に話をして、ようやく自分の中で終わったんだと思う。

河上は『丸尾くんに「レクイエム、ありがとー」と言ってもらって、終わった気がした』と言っていたけど、確かにそれもある。鹿殺しの金曜日の初日を観てた丹下ちゃんからも「観ましたー!」というメールをもらったんだけど、同じ気持ちだったんじゃないかと思う。

最後のスペドラになった「スペドラ○(わ)」は、去年の8月に1回目の会議をして、なんならその前から調整に加わってたりして、結局、丸一年、走り続けた気がする。実行委員で参加した皆さんがやりたかったことを、出来る限りカタチに出来たのではないかと思う。

自分の「やりたいこと」だけでなく、ほかの方の「やりたいこと」のために汗をかく機会というのも、そうそうない。最後は自分の作品である『レクイエム』に全力疾走で、なんとか終りを迎えることが出来た。

そして、二月病さんの公演をもって幕を降ろした。今日は、これから『大クロージングトーク』に出席して、ようやく終わりだ。

くたびれた(笑

自分のことしか興味ない人や、ほかの人のために動き回る人や、いろんな人たちが集まってスペドラ○の実行委員会は今日でおしまい。

誰かが最後のスペドラ、スペドラ○を「長い告別式やなー」言うてたけど、しみじみその通りだとおもう。もう少しだけ余韻にひたって、それから次のことを具体的に考えていこう。

いや、具体的でなくはやりたいことがどんどん湧いてきてるんですけどね。カタチにするエネルギーを使い果たし気味。

色んなものをナイマゼにしたままに、今日はふわふわと過ごしてみよう。



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一二三さん。 [日々のこと]

小学生くらいの頃に、将棋が大好きだった時期があります。子供向けの将棋入門的な本を何冊か持ってたり。

そんな本の中で、気鋭の棋士として紹介されていた加藤一二三さんが負けて引退したというニュースに、なんだろう、なんでかホッとした。

【ホッ】の正体を探ると、なんらか区切りをつけることができたんだ、というところに起因するんだろうなぁ、と。

うーん。今は将棋にそこまで興味もないし追っかけているわけでもない。藤井四段の活躍で将棋界が注目集めてたりしたのもあるだろう。

だからこそ、いきなり訃報に接するのではなくて、「あー、あの一二三さんが」というタイミングに接せられたことに、なんだかホッとしたんだと思う。

小学生向けの将棋入門には、棋士たちが脚色込みでカッコよく描かれてる訳です。その中で中原名人とかカッコ良かったはずの人が、その後、林葉さんの話とかあってガッカリしたりしてました。

その中でパッと思い出せる、インパクトのある名前だったんです「一二三さん」。小学生的には「変な名前ー」って思ってましたけどね。

負けて引退っていう、節目のニュースに触れられて、なんだか分からないけれども、ホッとしたのでした。

取り立てて応援し続けた訳でもありませんが、おつかれさまでした。

ステキな引き際でした。


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