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新書朗読のこと。1/23(土)12:00〜 [日々のこと]

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いろいろ、なんやかや『思いつく』タチではある。水平思考というか、落ち着きがないというか、ちょいちょい『思いつく』。

これが、仕事だったりすると、企画書にまとめて、意義とか効果とか将来性とか書きつらねられるのに、なんだか芝居ではうまくいかない。

『新書を朗読する』というのも、そんな『思いつき』のひとつ。

今回で2回目だけど、今回はバグダッドカフェの泉さんも一緒にやってくれることになった。
で、泉さんがブログにそのことを書いてくださっているのですが、これが、「そー、そー。それそれ」という内容で、少し自分に落胆した。

★泉さんのブログ記事
http://goo.gl/O8ocyw

新書を朗読したら「おもしろい」というところまでは、『思いついて』いたのだけど、その「おもしろさ」を言語化する努力を怠ってきたと反省した次第。

昨年同様、進行は應典院の山口さんですが、そのあたりのことは山口さんにおんぶに抱っこだった気もする。

ということで、なんか泉さんに申し訳ない気持ちになったので、少し自分の思いを書いてみたい。


昨年は『加害者家族』という新書を朗読した。

最初に読んだのは、結構前なんですが、とても印象に残っていました。
が、それはいわゆる『ネタ本』としてではなくて、「これは自分かもしれない」という思いが近い。

いや、犯罪者になる気も、身近に犯罪者が出るとも思ってませんが、この『加害者家族』に登場する「家族」たちも、そんな立場に置かれるとは全く考えてなかったところから始まります。

そういう意味では、今のボクの立場だって似たようなものと言えなくもない。

ただ、『ネタ本』でない、と書いたのは、ボクが劇作家として描きたいと考えている世界とは、別のところにあるということ。
描きたくないという訳でないけど、ボクが描きたかったり、描かなくちゃいけなかったりするところとは、別のところにある。と考えている。

それでも、モンモンと考え続けてまして、でも、社会運動に身を投じたり、支援活動をしてるNPOに飛び込んだりするバイタリティーもないし、ボクの出来ることってなんだろうとか考えてるうちに、フッと、これをそのまま朗読してみたらどうだろう、と「思いついた」訳です。

そもそも、現状では出口のない問題でもあるし、なにかに到達したり結論を得る必要はないのではないか、思いをともにする時間として提示できれば充分、ボクの意図は達成されるのではないかと思った訳です。

そうしますと、朗読は「朗読のプロ(アナウンサーとか?)」ではなくて、朗読としては少々たどたどしくても、「人を描くプロ」である俳優を使いたい、というところに至りました。

それでも、若干は社会運動的な色彩を帯びざるを得ませんので(少なくとも「完全に芸術活動です」とは言い切れない)、應典院に企画を持ち込んで、実現に至った訳です。

普段は「人を描いて」いる俳優さんたちですが、この企画においては、実在する人の現実があり、「描く」というスタンスでは少し厳しい。

2回目となる今回、俳優さんたちにお願いをしたのは「登場する人たちをお客様に紹介する」という立ち位置に立ってほしいということです。

そこには「人を描く=演じる」という過程で、「その人に思いを致す」ということを繰り返してきた知見が、存分に発揮されています。

なのでボクは今回、厳密に言えば、俳優さんたちは演じていないと断言できます。

演じられる人たちが演じていないところに、キモがあります。演じられない人たちが演じていない訳ではありません(ここ大事)。

俳優さんたちもまた、ご自身でこのテキストにまっすぐ向き合ってくださっています。
俳優がまっすぐ向き合い、観客も向き合い、そして演出も向き合う。そんな時間になればいいと思います。

前後しましたが、今回のテキストは『死の教科書』という新書で、その中から、JR福知山線脱線事故のくだりを、満月動物園チームとバグダッドカフェチームが第1部・第2部で朗読します。

これこそまさに『自分かもしれなかった』です。

「全部を想定して生きていくことなんかムリやけど」とは、死神シリーズ最終話『ツキノヒカリ』で、横田江美さん演じる明海のセリフですが、少しばかり、他者のイタミに思いを馳せる時間を共有できればと思っています。

イタミは「痛み」と「悼み」をかけたつもりでする。

満月動物園チームは、諏訪いつみが別公演に出ておりまして、河上由佳・西原希蓉美・美香本響・栃村ゆき子でお届けいたします。


日時:1/23(土)12:00~15:30
会場:2F本堂ホール
参加費:無料(カンパ制)
出演:満月動物園 baghdad café
進行:山口洋典(浄土宗應典院主幹・應典院寺町倶楽部事務局長)
申込:http://goo.gl/1wfIVV

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